腰痛の予防法を紹介
「介護職には腰痛が多い」という話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
人の世話をする職業柄、立ちっぱなしの姿勢でいたり、シーツ交換などで前屈みの姿勢になる機会が多いのは事実です。
実際に、デイサービスや老人ホームで働く介護職員は腰痛に悩まされているという人も多いです。
しかし、腰痛になるからといって、介護職を諦めることは非常にもったいないです。
介護職では人の喜ぶ顔が見られる機会があり、やりがいを感じやすい職業だからです。
腰痛になるリスクがあると初めからわかっていれば、事前に対処できます。
現在転職を考えているならノーリフティングゲアを行っている職場に転職する方法もありますが、そうでない人は今の職場でできる腰痛予防を実践してみましょう。
まず一つの方法として、介護の途中で同じ姿勢にならないように適度に体を動かしたり、ストレッチを行ったりする方法があります。
数秒でも伸びをして姿勢を変えるだけです。
簡単で気分転換にもなります。
「わざわざ体操をする時間がない」という場合は、トイレに行くついでに行ってもいいのです。
また、利用者に協力を頼むという方法もあります。
介護職員は「全部助けてあげなきゃ」と気負いがちで、責任感の強い人が多いです。
しかし、全てのことを行う必要はありません。
全て助けてあげると、利用者は「自分にできることは何もないのか」と生きがいを失うこともあります。
「できる作業は自分でやってみましょう。できないことは助けます」というスタンスの方でいけば、利用者も明るくなりますし、介護職員自身も腰痛になるリスクを減らせて、お互いにウィンウィンの関係が築けます。